藤代だより

2020年3月号

平本さんのキノコ農園の視察にて

「とても美味しい!」と評判のキノコがどのように栽培されているのかを学ぶため横浜市緑区にある契約農家「きのこハウス ひらもと」 平本さんの所へ今回お邪魔させていただきました。

まずは「椎茸」。
椎茸栽培の工程としては、
①はじめに広葉落葉樹のおが屑に植えて機械で袋詰め。
②次に圧力と温度で滅菌消毒する機械に移し、滅菌消毒を完了。
③冷ましてから無菌室で種を植えつけ。
④無菌室で菌が回るのを待ちます。
⑤菌が回りきるのを待つ。(だいたい120日程)
⑥菌が全体に行き渡り、おが屑が真っ白になる。
⑦発生室(17℃〜20℃の温度管理)に移し、芽が生えてきます。
⑧その後約一週間で収穫。
とのこと。

発生室での成長が遅れた小さな椎茸は大きくならない為 取り除いたり、温度が高いと成長は早いのですが、傘の肉が薄くなったり、徒長で見栄えが悪くなったり、また光が当たらないと白くなったり等々、様々な問題がある為、温度管理と照明管理にいつも気を配って育成しているとのこと。
また一度収穫した菌床を二週間放置して、水に半日浸けると二回目も育成できるそうですが、一回目よりも収穫量が減ってしまうらしいです。

次に「舞茸」。
基本的には椎茸と同じ工程で作られますが、「椎茸」と違う点が次の4箇所あるそうです。
〇菌を植えたら袋の上をホチキスで止める
〇菌が回るのが約60日
〇発生室の温度は「椎茸」と同じだが湿度を高めに設定
〇おが屑の再利用ができないので生産性リスクが高く難しい(舞茸のおが屑の再利用については現在研究中だとのことです。)
という点など。
現在お作り頂いているきのこ育成の豆知識を沢山教えていただきました。


また「椎茸」、「舞茸」の他に「なめこ」も少量作っておりましたが、収穫に手間がかかり、まだ大量生産が難しく、残念なことに未だ市場出荷ができないそうです。

平本さんとのお話し合いの中、今後 親指サイズ位の「ミニ椎茸」の生産も視野に入れていただけるらしく、いつの日か「ミニ椎茸」の出荷される日を楽しみに、キノコ農園を後にしました。

平本さんが色々と試行錯誤、研究を重ね、日々一生懸命キノコ栽培をされている姿をみて、
私も日々精進していかなくては・・と考えさせられた視察でした。

今後とも藤代商店をよろしくお願いいたします。


営業部 小出 幸隆

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