藤代だより

2013年3月号

春の訪れ

三寒四温などと言っていたら、温かい日が続き、市場近くの神奈川公園の桜も一気に開花しました。冬野菜の根菜系が欠品し、ご迷惑をおかけします、仕入部酒井です。
3月中旬になりピークは過ぎましたが、各産地からアブラナ科の「菜花」達が、続々と市場に入荷しております。
もともとは菜種油の原料となる菜種を作るために育てられたアブラナ。それを未熟なうちに採り食するものが、「菜花」です。
「菜花」には在来種系の和種とヨーロッパ系の西洋種があり、皆さんが菜の花と呼ぶものは、和種の菜花のことです。
和種の菜花はほろ苦さをもち、蕾が小さく閉じている物が渋味も少なく、硬すぎずおいしいとおもいます。
アスパラ菜などの西洋種は少しかためですが、甘味があり花びらが少し開いているくらいのほうが、おいしいです。
一般的な菜花はピークが過ぎたようですが、群馬や栃木の「かきな」、茨城の「青梗菜花」、埼玉の「のらぼう菜」、横浜市内産の「白菜菜花」、「小松菜花」、など各地のおいしい菜の花が届いています。
寒い冬をしっかりのりこえ、蕾をつけた栄養たっぷりの菜の花たち。
あく(シュウ酸)はほうれん草の20分の1以下といわれているので、下茹でしすぎないように、おいしく食べてください。
個性的な菜の花達、期間は短いですが、この時期限定です。ぜひご使用ください。

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