藤代だより

2007年9月号

甲州一宮の桃

■甲州一宮の桃
今年も甲州一宮の田草川さんの桃は、甘くおいしくできました。

早めの桃は、田草川さんの愛妻の名がついた「あけみ」という品種です。田草川さんのオリジナルブランドの桃です。
8月に入って、浅間白桃、一宮水蜜、川中島白桃、どれも上出来でした。特に、浅間白桃は、甲州でも美味しい桃の作り手として特出していまして、毎年ファンが待っています。田草川さんは市場に出荷なさいませんので、毎日木で熟れた桃を本人だけが収穫します。その日取った桃が美味しく食べられる柔らかさです。一宮の方々は、硬めの桃を皮ごと食します。一方、消費地では柔らかめが好まれますね。
桃は、糖尿病、ガン、高血圧の予防効果も推測されています。

また、畑には、私のために植えていただいたケルシージャパンという木もありまして、今年は30個ほど収穫してもらいました。ケルシージャパンというプラムは、フレンチレストランのアピシウスで名を馳せた高橋徳男さんが、日本一美味しいフルーツだとおっしゃった果実です。熟れるのを楽しみにしています。



■ホテルニューグランド白鵬会
ホテルニューグランドさんに、取引業者としてお世話になれることは、大変ありがたいことだと思っております。そのニューグランドさんの白鵬会に出席させていただいています。入会させていただいて3年目でしょうか。

白鵬会は、ホテルニューグランドさんを支えた先人の方々の集りです。会員は170名ほどです。昭和2年の開業当時にご活躍なさった方も数名、元気で出席されていました。開業当時の料理長は、スイス人のサリーワイルさんです。この方の指導のもと、多くのフランス料理人が育ち、そして日本のホテル西洋料理界が広がったわけです。

当日は、料理、サービス、事務方のそうそうたるメンバー100名ほどの出席でした。それに、私ども準会員が数名です。お料理は、クラシックの西洋料理を美味しくいただきました。同じテーブルには、ホテルを立ち上げた野村洋三さんのご親族の方がおられて、いろいろな興味深いお話を伺うことができました。

実は、私の知人で河合さんという方がおられます。その方のお母さん、河合冨美子さんは、現在98歳でして、ホテルオープン時のウエイトレス一期生だったとのこと。容姿端麗で、ミスニューグランドさんだったとのお話です。当時のウエイトレスさんは、みんなが憧れる花の職業だったんでしょうね。今もしゃんと歩いていらっしゃるとのことでした。うれしいですね。

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