業務用青果卸 藤代商店
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野菜だより
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野菜だより
2007年12月号
横浜野菜について
ありがたいことに横浜市近在の農家の方々のご協力をいただいて地産地消となりますでしょうか、野菜を扱わせてもらってきました。
茄子、キュウリ、トマト、小松菜、ほうれん草、カリフラワ-、ブロッコリなど、かなりそろいますし鮮度がよろしいです。少量出荷の難しい生ケールもあります。夏前は枝豆、そしてトウモロコシを朝早く収穫してもらい、藤代の車で引き取りに行き、そのままホテルさん、レストランさんにお届けします。これは好評でした。今は朝取りのブロッコリもあります。トウモロコシも枝豆も畑の畝で茹でろといわれています。そうした農家の方に珍しい野菜も作っていただいています。
小机の松本さんはシシリアンルージュ、フェンネル、ミラノカブ、飯島さんはルバーブ、ウイングビンズ、スイスチャードなどです。お客さんにも喜んでいただきました。

過日、卸売市場で、市場関係者、種やさん、農家さん、そして私ども業者との話合いがありました。その折、私がこんな野菜を作っていただけたらと提案しました。カステルフランコ、ライマービンズです。その時出席いただいていた松本さんの娘さんが作付してくださいました。うれしいですね。楽しみにしています。
カステルフランコは千葉の浅野さんしか作っていないのではないでしょうか。黄緑色の葉に朱色のかわいい斑点がとんでいて、サラダにしたらご婦人に喜ばれるでしょうね。
ライマ-ビンズはガルニチュールの野菜では本当に美味しい平べったい豆です。20年ほど前まで西洋野菜のルーツの地、長野の洗馬で数名の農家から出荷いただいていました。

まだまだ行き届きませんね。地元の野菜として、横浜野菜を農家さん、ユーザーさんの協力をいただきながら作り上げたいと思っています。
山形県西川町のこと
西川町産業振興課さんの進める農産物の一村一品推進に関して、横浜丸中青果の後藤取締役、農水省で活躍した野菜の専門家の御村さんと西川町を訪ねました。

この地は月山の山麓で、川沿いに開けた心休まる美しい町です。水がおいしく、月山の水として日本の水百選にも入っています。
コスモスが咲きみだれ、林道ではオコジョがいたり、うれしい旅でもありました。
宿泊は山菜料理でつとに有名な出羽屋さんでした。昔は出羽三山に入る行者さんの宿でした。山菜料理もよろしかったですが、山形名物のいも煮の鍋が美味しかったです。昼には、具だくさんの熱い汁に新そばをつけて食べました。これも美味でした。

西川町は米が主たる産品です。
一反で9俵ほど収穫でき、1俵(60k)をJAさんに約10,000円で買っていただくとのこと。そこから諸費用を引くと僅かな残りです。子どもに農業を継いでもらえないのではないか、とのこと。そこで蔬菜で町おこしをしたいとのこと。

私は業務用の野菜の話をさせていただきました。
市場流通では、西川町はこれです、という品目が求められます。これには数名のグループがまとまって質の高い一品を作ることが必要でして、いろいろな産地でも5年-10年かかって作り上げて来たものです。千葉の海上のシャンピニオン。東庄町のかぶ。高知のししとう。長野の原村のセロリ、などでしょうか。その一品を柱として、月山の山菜もありますね。
そして消費地で待っているものをお作りいただきたいですね。
農家の方も大変ですが、行政や国だけに頼るばかりでなく、足腰を強くするために、自己責任をもっていただいたらよろしいのではないでしょうか。
こんな話をいたしました。

また、ふるさとクーポンとして、西川町の産品を送ってくれますので、連絡してみるのもよろしいのではないでしょうか。
日本でいちばん美味しい果物
日本でいちばん美味しい果物は何でしょうか。
青果の仕事を長くしてきましたので、こんな質問をいただくことがあります。
フランス料理店のアピシウスの料理長としてご活躍いただいた高橋徳男さんは、ケルシージャパンだとおっしゃいました。市川猿之助さんは、高山の在所にある塩屋桃だと言い、熱海の鮨匠美旨さんは、柑橘のレモネードだとのこと。
それぞれの方の嗜好もありますので、これだと決めるのは難しいですね。
しかし質の高い果物は、概して質の高い作り手が市場には出荷しないで、個人的に心のかよう方に食べてもらうという流れがあると思います。
市場出荷は、果物が完熟する前に収穫しなくてはならない、ということになるわけですからね。

まず桃でしょうか。
その年の気候にもよりますが、8月初めに浅間白桃、一宮水密という本当に美味しい桃が出来上がります。
甲州一宮の田草川一公さんが作り手です。

スイカ
長野波田町の水沢清一さんのスイカです。甘くて美味しいスイカですが、水沢さんは食味にもこだわっています。

西洋なし
西洋なしは、かつて明治の初めに日本に入って来ました。当時の日本には追熟して食べる文化がありませんでしたので、一度途絶え、近年食生活の向上とともに食べさせていただけるようになりました。西洋なしは300種ほどあります。ラフランスも美味しいですね。その味の一つ上にコミスという洋なしがあります。フランス種でドワイエネドゥコミスという品種です。日本で一人だけ群馬で作っている方がおられます。見城彰さんです。10月の吉日に宮内庁分を収穫します。神田の万惣さんにも高いですが少し出荷しています。

みかん
長崎出島の華、紀州味一アルファなど美味しいみかんがたくさんありますが、日の丸みかんの味はそれらのかなり上にあります。
愛媛八幡浜の岬の南面、800mと高さ400mの急な傾斜地が日の丸みかんの畑です。崖のような所で作られているわけです。
そして3つの光が美味しいみかんを作ります。南国の太陽、宇和海からの反射光、そして小さな緑色の石をはめ込んだ石垣、ここからの輻射熱と反射光。先人のご苦労に祈るような気持ちですね。12月に入りますと、南柑20が始まります。

桃いちご
徳島の吉野川の支流を上りつめた所に佐那河地村があります。この地で10数名で桃いちごをお作りいただいています。
形もふっくら桃の形、色も桃色、香りも少し桃のようです。価格は高く、一粒1,000円ぐらいのものもあります。
この地には、生産者、市場流通、消費者も産地視察をお断りしています。

フルーツではないんですが、フルーツトマトのリーダーは徳谷トマトです。高知の在所で10数名で作っておられます。4月の10日ごろが一番美味しく甘く出来上がります。かつては4kで45,000円の取引があったとのこと。かつてこの地は塩田で何を作っても不作でした。浜松の緑研さんの指導により、トマトを作ったところ、塩田の関係で木があまり水を吸い上げず、却って甘いトマトが出来上がったわけです。
高知の市場のみの出荷で、この地も視察をお断りしています。

その他に、ハウスの熊本デコポン、甲州の貴陽です。
山形西川町のポポーなどもあります。ポポーはシャーベットにすると香りがよく美味しいです。
ケルシージャパンは甲州一宮の田草川一公さんが藤代のために2本の木を植えてくださっています。

野菜だよりは2ヶ月おきに更新しております
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